アモバン錠(7.5/10mg)
7.5mgが左、10mgは右になり、どちらも白色錠で細長い形になります。
特長
アモバン錠はマイスリー錠と同じく
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬と言われており
睡眠薬として服用するのには副作用となってしまう
筋弛緩作用などが弱い医薬品になります。
また抗コンフリクト作用もみられるようです。
これら筋弛緩作用が強いとふらつき、転倒の原因になる事があり
高齢者などが服用するのにもアモバンは向いています。
また苦味の副作用が出る事が多く
管理人が以前服用していた際も苦味がありました。
耐えられないほどではなかったのですが、
睡眠の質への影響
アモバン錠の睡眠の質への影響を
レム、ノンレム睡眠から見てみると下記のようになります。
睡眠レベル | 与える影響 |
---|---|
レム睡眠 | 影響なし |
ノンレム睡眠(ステージ1) | 影響なし |
ノンレム睡眠(ステージ2) | 影響なし |
ノンレム睡眠(ステージ3/徐波睡眠) | 増加 |
ノンレム睡眠(ステージ4/徐波睡眠) | 増加 |
アモバン錠はリラックス状態である
徐波睡眠(ノンレム睡眠のステージ3、4)を増加させる作用
がある事がわかるかと思います。
つまり気持ちよくリラックスする睡眠をとれるという事です。
【参考】
一般的なベンゾジアゼピン系睡眠薬は
深い睡眠を減少させ浅い睡眠を増加させる作用をもち
眠る事は出来るが睡眠の質は悪化する事が多い。
*関連記事:ノンレム睡眠とレム睡眠って?
作用時間(効果持続時間)
睡眠導入剤として使用される、そして個人差がある為
明確な効果持続時間は不明となっていますが
3〜4時間程度の持続時間である事が多いようです。
アモバン | 詳細 |
---|---|
タイプ | 超短時間型 |
半減期 | 約3.7時間 |
作用発現時間 | 15〜30分 |
効果持続時間 | 3〜4時間程度 |
副作用
副作用についてはアモバンに特有のものがあります。
それは口の中に苦みが残るという事です。
添付文書上では1%以上の方への発現率という事で
明確にはなっていませんが、ほとんどの方にみられると
いってもいいぐらいかと思われます。
あとは非ベンゾジアゼピン系という事もあり
比較的副作用の発現は少ないのですが
人によっては持ち越し効果があったりするようです。
また依存性、耐性に関しては下記のようになります。
アモバン錠 | 詳細 |
---|---|
依存性 | 生じにくい |
生じにくい | 弱い |
また効果持続時間の短い睡眠薬に起こり易い副作用として一過性の「前向性健忘」が生じる事があります。
これは服用した後の出来事を忘れてしまって覚えていない事をいいますが常用量を超えての服用をしたりしなければそれほど心配のない副作用になります。
アルコールとの併用により中枢抑制が現れる事があるので注意すべきです。
2017年3月に「連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避けること。本剤の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討すること」という重要な基本的注意が追加されました。
薬価
アモバン錠の薬価は下記のようになります。
2016年4月実施の薬価改定について反映しました。
規格 | 薬価 |
---|---|
アモバン錠7.5mg | 21.6円 |
アモバン錠10mg | 26.0円 |
*次回の薬価改定はH30年4月になります。
注意点
アモバン錠服用中は飲酒しない!
Dr指示の服用量を厳守する!
服用後はすぐに寝る!
途中で起きる予定がある場合は服用しない!
アモバン錠 医薬品情報
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